著者
柏原 貴子 鈴木 恭子 植田 和美 瀬尾 クニ子 野島 良子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.2_25-2_32, 1981-06-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
15

死と臨死患者の看護に対する看護婦の態度を明らかにするために,臨床の看護婦244名を対象に質問紙調査を行ない,看護婦の臨死患者の看護経験と,(1)看護婦自身の死に対する態度,(2)患者の死に対する態度,(3)臨死患者の看護に対する態度,との関係を検討した。 結果:看護婦は,(1)死に対して不安で憂うつなイメージを抱いており,(2)臨死患者に病名を悟られないようにふるまい,(3)患者とともに死と死にゆくことについて語り合おうとしていない。 また,臨死患者の看護経験が増すにつれて,看護婦は,(1)死をありのままに見つめ,(2)臨死患者に対して病名を悟られないようにふるまい,(3)臨死患者が「私は死ぬのではないか」などと口にした時,コトバや行為によって否定する傾向があるといえる。

言及状況

外部データベース (DOI)

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検索していたら卒業論文が出てきました。3人組で取り組んだ卒論。看護実習で感じた疑問から出発し、指導教官を引き受けてくださった野島先生との悪戦苦闘の日々。一生の財産となって私の中に在る。 J-STAGE Articles - 死と臨死患者の看護に対する看護婦の態度に関する研究 https://t.co/t22mCDVTjY

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