著者
益子 洋人
出版者
日本学校心理学会
雑誌
学校心理学研究 (ISSN:13465732)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.61-68, 2022-03-31 (Released:2022-06-07)
参考文献数
25
被引用文献数
1

本研究では,コンフリクト解決教育プログラムからメディエーションの要素を取り上げ,異質性の受容に及ぼす影響をbootstrap法によって検討した。中高一貫校に在籍する有志生徒20名の回答を分析した結果,コンフリクト解決の態度やスキルの全4因子で得点が有意に向上し,先行研究と同等以上の効果が示された。また,異質性の受容に関する指標にも改善が見られ,コンフリクト解決教育が共生教育に一定の効果を持つことが示唆された。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (5 users, 5 posts, 17 favorites)

道徳教育などで共存を目指した取り組みが行われ、異質な他者と接する際のノウハウが提供されているかのようではありますが、内面のレベルでは異質性を忌避する状況が続いているのではないかと思います。こうした状況に一石を投じたくて、論文を書きました。 https://t.co/W1rnRWyMZT https://t.co/7vYPSmP90H

収集済み URL リスト