著者
小林 めぐみ 水野 大 吉田 宗平 佐々木 秀策 有末 篤弘 若林 剛
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.267-272, 2014-04-20 (Released:2014-04-20)
参考文献数
16

開腹手術を要した菓子昆布による食餌性イレウスの2 小児例を経験したので報告する.〈症例1〉1 歳11 か月女児.嘔吐と腹痛のため来院.身体所見で脱水を認め,腹部CT で腹水の貯留と広範な小腸の拡張からイレウスと診断した.保存的治療を行うも腹部症状の改善がみられず,開腹手術を行った.手術では広範な小腸の拡張の先端部に鶏卵大の内容物を認め,小切開にて昆布塊を回収した.〈症例2〉14 歳女児.嘔吐と腹痛のため来院.腹部CT でbubbly mass and impaction, small bowel feces sign を認めた.腹膜刺激症状を伴い,絞扼の危険性も危惧されたため緊急手術を行った.手術では回腸末端までの腸管拡張とメッケル憩室を認めた.憩室を切除する際に内容物である昆布を大量に回収した.2 例とも発症前に菓子昆布を食べたことが確認された.食餌性イレウスは,頻度が低いものの小児外科医が周知しておくべき疾患である.

言及状況

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@nekosensei0519 食餌性イレウスですね。これとか。 https://t.co/bMUN2M8uMH
@ZHUtqf28xUgpa9n @soramamekun410 https://t.co/9lBe1eXWlp
#ヒゲジャーナル 食餌性イレウスは術前診断率が低く疾患を念頭に食事内容や食餌習慣を問診するべきである。保存的加療も可能だが画像検査や臨床所見から適切な手術時期を見極めるべきである。 小林めぐみ、他。開腹手術を要した菓子昆布による小児食餌性イレウスの2例。https://t.co/70L18rxkEF
@24udi24uji 小児でしかも海藻が昆布なんですが論文? 見つけました https://t.co/GD6fc4oHyp
子供さんだとお菓子の昆布食べただけで開腹手術レベルのイレウス起こしたりするし乾燥した海藻油断してはならぬ(pdf内、開腹手術画像注意) https://t.co/pbMvBFpyWG
@maxicurry これは怖いです… https://t.co/fxEVfYfjWK
@Riot__5000GT ご査収ください(グロ注意) https://t.co/D88GPtQQHk
7倍ワカメは、お湯で戻してあるから大丈夫?!(汗 https://t.co/fxEVfYfjWK
乾燥ワカメの食べ過ぎで 腸閉塞ぅ~っΣ(゚д゚;)!? と、思ったらガチやった

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