著者
稲葉 洋子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.64-70, 2008-02-01 (Released:2017-04-28)
参考文献数
8

世界の文化を比較研究するファイル資料としてアメリカ・イェール大学で開発され,現在も世界中で利用されているHuman Relations Area Files (HRAF)がある。国立民族学博物館は1976年HRAFの正会員となり,大学共同利用機関としてファイル情報の提供や利用法の研修会を開催し,利用促進や広報に努めてきた。また,館内においてはHRAFを研究に活かしていくだけでなく,標本資料や文献図書資料等所蔵資料の分類にHRAFの分類法の一つであるOWC分類を付与している。紙ファイルからWeb版に媒体変更しつつあるHRAFは会員数を着実に増やしているが,民博でもより研究に活かしてもらう方法を考える時期にきていると考える。

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@shomotsubugyo 時に圖書以外も日本十進分類法で整理しようとする程なのは、それだけ名が知れたか、他に一般分類を知らぬのか。民博が用ゐるHRAFのOCMコード=『文化項目分類』1988とかもあるでよhttps://t.co/iptLY5mADj。木山英明『文化人類学の方法と通文化研究』四章https://t.co/TlqRZNGlFCにHRAFの使ひ方解説。

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