著者
村田 勉 柳田 敏雄
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.139-146, 2001-12-05 (Released:2011-01-31)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

視覚的意識のダイナミクスを明らかにするため, 人間被験者における知覚闘争の生起時間の統計的分布を精密に解析したところ, 意識にのぼる見えの切替りの背後に量子的(不連続)な脳の状態とその間の確率的遷移過程が存在することがわかった. その神経メカニズムのてがかりを得るため, 機能的磁気共鳴法により脳の関連賦活部位を調べたところ, 大脳皮質の広域的ネットワークが関わっていることがわかった. 統合された知覚像が意識されるために, システムとしての脳がいかに動作すべきなのかという点についてもダイナミクスの観点から議論したい.

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https://t.co/3DJd8wPjwK、意識の科学研究は進む、意識はゆらいでいることがわかってきた。意識が電磁界のゆらぎであれば、電磁ノイズとしてあらゆる電磁媒体に乗ることも説明できそうである。

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