著者
佐々木 良一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.1-10, 2017-04-01 (Released:2017-04-03)
参考文献数
4

民事訴訟の増大などに伴い,種々のインシデントが発生した際に,将来行われうる裁判で証拠として使用できるようにするための電磁的記録の収集や分析の技術およびその手順であるデジタル・フォレンジックが重要性を増している。本稿では,デジタル・フォレンジックの定義や手順の概略を最初に記述する。次に,内部からの情報の流出事案を例にとり事前準備段階,データの収集段階,データの復元段階,データの分析段階,報告書の作成段階ごとにその方法を解説する。そして,多様なデジタル・フォレンジックの分類軸を示し,全体像を示すとともに,データ復元技術等について少し詳しく説明する。最後に,ネットワーク・フォレンジック技術等,今後重要性が増すと予想される技術に言及する。

言及状況

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実際の手順がそういうことやってるとは知らなかった。

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これみたらどうもforensics っぽい。例えばpoliticsはポリティクスって語尾のsまでカタカナ化してるけど、mechanics とかlogistics はメカニックとかロジスティックって言ったりしてゆらぎがある気がする… https://t.co/qRGkZQNzJn
“デジタル・フォレンジック:インシデント時の証拠保全のための技術” https://t.co/CbQGFH6COA
デジタル・フォレンジック:インシデント時の証拠保全のための技術 情報管理 Vol. 60 (2017) No. 1 p. 1-10 https://t.co/aM3rYcI1hH 佐々木良一先生だ!
デジタルフォレンジックビギナーもしくはデジタルフォレンジックに興味がある人向け。 https://t.co/K8tYiUeiWH
デジタル・フォレンジック:インシデント時の証拠保全のための技術 https://t.co/zgHADfibbW
「情報管理」2017年4月号 デジタル・フォレンジック:インシデント時の証拠保全のための技術 個人情報漏えいなどの際、証拠になる電磁的記録の復元収集や経路・不正者の特定に有効な技術を、適用例も挙げつつ東京電機大佐々木良一氏が詳細解説 https://t.co/ogDuaVmbm2

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