著者
南 庄一郎
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.103-109, 2019-02-15 (Released:2019-02-15)
参考文献数
15

今回,筆者は疾病理解と服薬の必要性に関する理解の乏しさから病状が悪化し,精神科急性期病棟に入院となった統合失調症の事例に関わる機会を得た.介入経過の中で,事例が健康であった時に経験した「陶芸」が意味のある作業であることが発見され,陶芸を続けることで疾患と服薬に対する意識が変化し,自分らしい生活を送るためには服薬を継続し,健康維持を図ることが重要との認識を持つに至った.本論から,対象者の意味のある作業を中心とした「健康的な部分」に着目してアプローチすることは,「リカバリーモデル」や「ストレングスモデル」と共通性を持つと考えられ,統合失調症の急性期作業療法においても重要な視点となると考えられた.

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対象者の意味のある作業を中心とした「健康的な部分」に着目してアプローチすることは、「リカバリーモデル」や「ストレングスモデル」と共通性を持つと考えられ、統合失調症の急性期OTにおいても重要な視点となると考えられる https://t.co/P2LSgFWt1K
南 庄一郎,統合失調症の急性期作業療法において意味のある作業に着目することの有用性,2019. https://t.co/mqbpKKNhpY

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