著者
浦田 愛永 後藤 春彦 山村 崇
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.423-430, 2018-10-25 (Released:2018-10-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1

本研究では東京都心部に位置する園庭をもたない保育施設を対象に、保育者の語りを収集することで園外活動のねらいを把握した。また、地域資源の活用状況と散歩コースの分析により、園外活動の空間的な広がりを示し、ねらいとの相関を確認した。その結果、園外活動の機会が多い保育施設は、保育者が献身的に公園に限らない多様な地域資源へと足を運んでいることが明らかになった。また、保育者は安全性と児童の発達状況に合わせた学びの充実を担保するように園外活動の経路をデザインしている。今後、周辺地域が保育者の意向を理解し園外活動空間となる地域資源を積極的に提供していくこと、地域資源の保育の場としての利用方法を伝えていくことが、育児の場としての都市の価値を高めるであろう。

言及状況

外部データベース (DOI)

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保育園にとって「園庭」は重要な要素だが、都市部には園庭を持たない施設も多い。 しかし園庭を持たない保育園の「お散歩、園外活動」を調べてみると、保育者の献身と工夫により都市空間を使った豊かな園外活動が実現していた。 https://t.co/6H4mqjfwVm
浦田 愛永, 後藤 春彦, 山村 崇「園庭をもたない保育施設における園外活動の空間的な広がりと地域資源活用」 都市計画論文集 / 53 巻 (2018) 3 号 https://t.co/osyUJw4u45 園外活動は、保育現場の創意工夫で成り立っている。

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