著者
清水 英範 布施 孝志
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-18, 2010 (Released:2017-11-29)
参考文献数
20

広重や北斎などの江戸の風景画には、富士山や江戸湾などの地形や江戸城の眺望を巧みに取り入れた素晴らしい都市景観が数多く描かれている。しかし、これらの風景画の多くは名所絵であり、江戸の都市景観の実態は明らかにされていない。本研究では、江戸絵図を基礎資料とし、その幾何学的な歪みを補正し、明治時代の東京の地形データと現代の広域地形データを統合し、江戸市中や江戸城の建造物について高さを中心としたモデリングを行い、江戸の都市景観を再現した。主に、富士山や筑波山、江戸湾、江戸城などの眺望景観の再現結果に対して、風景画などとの比較を通し、その解釈を与えることにより、江戸の都市景観の実態を紐解くことを試みた。

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@3_buta 感覚的には、江戸時代の道が富士山を意識して計画されているのに似てます。結果今も東京には富士山の方向を意識した町割りが活きてます。 江戸の富士山が、高松の多島美 https://t.co/0I8FI7BjdZ
@myuchibusoku ここのCG参考になりそうではなかろうか。 https://t.co/ipirEtXl6h

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