著者
二瓶 正登 田中 恒彦 澤 幸祐
出版者
日本不安症学会
雑誌
不安症研究 (ISSN:21887578)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.13-23, 2019-11-30 (Released:2020-01-04)
参考文献数
38

古典的条件づけは不安と関連する障害の形成と維持に重要な役割を担っている。しかし学習心理学的知見と臨床心理実践との乖離は未だ大きい。そこで本論文ではヒトおよび動物を対象に行われた古典的条件づけおよび連合学習理論に関する実験の諸知見を臨床心理実践へ応用する方法について検討することを目的とした。初めに古典的条件づけ手続きに関する諸現象を「条件反応(conditioned response; CR)に影響を及ぼす条件づけ試行以外の要因」と「消去後に生じるCRの再発をもたらす要因」の2つの観点から述べ,それらの現象が臨床場面で生じる可能性を概説した。次にRescorla–WagnerモデルおよびBoutonのモデルという2つの連合学習理論の概説を行い,それらの理論が臨床心理実践へどのように活用できるかを論じた。最後に学習心理学で得られた知見を認知行動療法に活用する意義について論じた。

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