著者
栗山 健一
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.151-157, 2011 (Released:2017-02-16)
参考文献数
42

近年の研究の進歩により,睡眠が様々な記憶の増強・長期保持に重要であることが証明されつつあるが,その背景となる神経学的メカニズムは明らかになっていない。睡眠中の様々な状態指標や生理学的特徴と,記憶増強との関連が示唆されているが,記憶・学習の種類や,情動等の付加条件により所見は一致せず,一定のコンセンサスは得られていない。本稿では現在までに得られている主な知見を紹介し睡眠中の記憶・認知機能に関して論じた。さらに一部のストレス関連障害の背景病理における睡眠の関与およびその予防方策における睡眠調節の可能性を示した。

言及状況

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@pakiko0314 睡眠は記憶に必要ってのも出てるからあってる大丈夫!! https://t.co/qk58iOb3R6 逆に心的ストレス後に睡眠剥奪することで情動記憶を抑制してPTSDを予防するって方法もありうるのはおもろい
記憶の種類にもよりますが、やはり概して睡眠によって定着度が向上する傾向があるので、その辺の関係もあるのかもしれませんね https://t.co/gMJww6rS8s https://t.co/V92Q5vrTDG

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