- 著者
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有働 恵子
武田 百合子
- 出版者
- 公益社団法人 土木学会
- 雑誌
- 土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
- 巻号頁・発行日
- vol.70, no.5, pp.I_101-I_110, 2014 (Released:2014-12-12)
- 参考文献数
- 14
- 被引用文献数
-
6
本研究では,海面上昇による砂浜消失の予測手法がその結果に及ぼす影響について,予測時に使用する砂浜データの違いや予測方法による不確実性に着目して評価するとともに,予測された全国の砂浜消失率を既存の予測結果と比較した.全国の砂浜消失率は,IPCC第5次評価報告書の海面上昇量予測結果の下限値0.26mであっても46%で,上限値0.82mでは91%に達すると予測され,既存の予測結果と概ね一致した.本研究で着目した上記の不確実性を考慮しても,気候変動による大規模な砂浜消失は避けられず,現実的な適応策を考えていく必要性を示唆した.