著者
西村 和記 土井 勉 喜多 秀行
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.I_809-I_818, 2014 (Released:2015-05-18)
参考文献数
12
被引用文献数
4

地方部の公共交通利用者は減少傾向が続いていることから維持が困難な状況となっているため,補助金という形で行政支援がなされている.しかし,行政側も財政難から公共交通に対する財源確保が困難な状況である.また,これまでは公共交通の価値や必要性を交通分野単独で検討していることが多く,収支を重視した評価を行う結果,公共交通の価値や必要性が小さく評価されている面もある.そこで本稿では,交通分野だけでなく他の行政分野も含めて社会全体の支出の削減を目的として,公共交通の価値や必要性をクロスセクターベネフィットの考え方から整理した.公共交通が関係する12分野において,公共交通が担っている役割・効果,そしてその価値を算出した結果,公共交通が地域社会に果たす役割は大きいものであることが本稿により明らかになった.

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お隣の学科のゼミレポート報告集をいただく。公共交通の分野で利用されるクロスセクター便益って面白いな。私の福祉サービスアクター分析も、行政ー事業所ー家族ー本人のクロスセクター分析とも言えるな。今度やろう。 https://t.co/F4xervGQ0A

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