著者
高木 泰士 Luc HENRY 水落 拓海
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.1-9, 2019 (Released:2019-02-20)
参考文献数
21

倉敷市真備町では西日本豪雨で堤防が決壊し,約2100世帯が全壊した.被害拡大の一因として本支川合流部の背水による水位上昇が指摘されている.一方,高梁川河口は河川改修や臨海開発で川幅が著しく広がっており,瀬戸内海でも日潮差が特に大きい場所に位置するため,潮汐が河川水位に影響した可能性も無視できない.本研究では,洪水時に感潮域が潮止堰の上流側に延伸する可能性や,2018年豪雨で河川水位上昇と上げ潮の時間帯が一致していたことなど,潮汐の影響を各種解析で示した.また,高梁川沿いに現地調査を行い,上流では10m以上も水位上昇したにも関わらず,河口では満潮位程度の水位であったことを明らかにした.以上より,潮汐と河川水位の関係性を考察し,洪水に及ぼす海からの影響について指摘した.

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@onionfoxtail やはり 満潮時間の確認は 必要ですよね。昨年の 西日本豪雨災害でも 満潮時に 川が氾濫したと 見解出されている方もいらっしゃいます。 今後も 大雨や台風時には 満潮時間の確認も 必要かなと思ったりします。 https://t.co/jkd5nOeioy https://t.co/5cpomStcMj

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