著者
松本 久也 井元 佑介 浅井 光輝 三目 直登
出版者
一般社団法人 日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.20210017, 2021-10-29 (Released:2021-10-29)
参考文献数
33

粘性流れ問題に対し海底面形状に適合した座標変換を適用した,底面境界適合型 moving particle semi-implicit/simulation (MPS) 法を提案する.また,この座標変換の際に出現する混合偏微分の計算モデルを提案する.この混合偏微分モデルは,MPS 法の既存の微分作用素モデルを包括する形で導出する.提案手法の精度検証として,混合偏微分モデルおよび曲線座標系におけるラプラシアンモデルの収束性の評価を行う.加えて,底面が曲線的な容器内の静水圧問題を解析し,底面境界適合型 MPS 法の精度を検証するとともに,三角形状障害物を有するダムブレイク問題を解析し,動的な問題への適用性を議論する.

言及状況

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粒子法の共同研究論文が公開されました。 座標変換を用いて複雑底面に対応したMPS法の開発に関する内容ですが、その中でMPS法の微分演算子の統一的な導出を行っており(3章)、粒子法の理論的な解釈が深まる内容になっています。 https://t.co/5HovrymrRP

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