著者
田中 育美 泊 祐子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.165-170, 2018 (Released:2018-11-30)
参考文献数
8

先天性食道閉鎖症は、生下時より経口摂取することができず、根治術後も合併症や食道機能にも問題を残すため、食事摂取状況を長期的に見極めていかなければいけない。そこで、食道閉鎖症児にどのような食事に関する問題が生じているのか、それに対してどのような支援が行われているのかを文献検討で明らかにした。 食道閉鎖症児は【生下時より経口摂取経験がないことによる機能的問題】、【食物への拒否的行動】、【“食べられない” ことに付随した問題】、【長期にわたる食道の器質的問題】があることが明らかになった。これらの問題に対し【根治術前に行われていた支援】、【過敏に対する支援】、【食環境の工夫】が行われていた。 食道閉鎖症児が在宅で食事を進めていく中で、児と養育者にとって食事が苦痛にならないよう、長期的支援が必要であることが示唆された。また今後は、在宅での食道閉鎖症の食事に関する問題と支援についての検討が課題である。

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先天性食道閉鎖症の食事問題と支援に関する文献検討 「術後16年以上経過しても、食物がつかえる、食事に時間がかかる」そう。 毎日、ほくほくのサツマイモをのどに詰まらせながら水で落とし込む感じと似ているのでしょうか・・・ https://t.co/efAFqhI1ob

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