- 著者
-
川上 清文
- 出版者
- 日本子育て学会
- 雑誌
- 子育て研究 (ISSN:21890870)
- 巻号頁・発行日
- vol.4, pp.3-7, 2014 (Released:2018-10-05)
- 参考文献数
- 14
本論文の目的は、子どもたちの保護者・教師・多くの分野の研究者に村井実の“ よさ理論” を紹介することである。村井による教育の定義は「子どもは“ よく” 生きようとしている。大人は、子どもたちのその働きを助けようとする。大人のこの活動を“ 教育” と呼ぶ」というものである。村井理論の重要な点は「子どもは“ よく” 生きようとしている。しかし、私たちは“ よさ” とは何か決めることができない。これが教育のパラドックスである」ということである。この論文では、“ よさ” に関するいくつかの例を呈示する。