著者
丹波 嘉一郎 秋元 哲 村橋 昌樹
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.499-501, 2022 (Released:2022-08-28)
参考文献数
4

栃木県の透析施設で透析医療を行っている医師を対象に,透析中止や導入差し控えならびに緩和ケアについてのアンケート調査を行った.21 施設に35 通送付し,20 名(57.1%)から有効回答を得た.透析導入差し控えの経験があると答えた医師,透析中止の経験があると答えた医師いずれも18 名(90%)であった.末期腎不全患者の症状緩和にオピオイドを用いた経験のある医師が14 名(70%)だった.末期腎不全患者に対して緩和ケアが関わることに賛成もしくは大賛成が17 名(85%)を占めた.多くの透析医は,保存的腎臓療法(CKM)や透析中止についての経験があり,緩和ケアの介入を望んでいるとみられた.

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明らかに延命治療に該当する場合でも、家族は“自分が透析差し控え・決定の決定スイッチを押したく無い”為、CKM選択に時間がかかり、結果的に“心臓が止まるまで”透析を継続する羽目になります。 今後、透析差し控え症例増加が予想される為、普段からACPを行いましょう

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