- 著者
-
片岡 洋祐
渡辺 恭良
- 出版者
- Japan Society for Laser Surgery and Medicine
- 雑誌
- 日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
- 巻号頁・発行日
- vol.37, no.4, pp.473-478, 2017-01-15 (Released:2017-10-10)
- 参考文献数
- 11
- 被引用文献数
-
2
PET(陽電子放射断層撮影)は短半減期の放射性核種を化学的に導入した分子や薬剤(PET 分子プローブ)を生体へ投与し,放出されるガンマ線を体外で検出して画像化する技術である.したがって,X 線CT やMRI などが生体の構造を映し出すことに対し,PET は生体中の分子の分布や動態を可視化できることが特徴である.ここではPET の原理に加え,最も頻繁に使用される[18F]FDG を用いたPET の基礎研究,さらに,共通の分子プローブを用いた動物からヒトまでの最新の脳内神経炎症イメージング研究を紹介する.