著者
木下 晴都
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.405-409, 1981-08-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
7
被引用文献数
2

モルモットの坐骨神経を切断して, 1~2週間経過した後の腓腹筋では, 強縮後減弱した短縮高の回復過程に対する施針の促進作用は出現しなくなった.このように除神経によって針効果が消失したことは, 強縮後の減弱した短縮高回復を促進する針の作用は, 軸索反射によることの一つの確証となる.強縮後の短縮高の回復過程を指標として, 施針刺激の条件を検索した結果, 3mmの浅刺では施針の効果は出現せず, 10mmの深刺で効果が現れた.施針の数を1本としても, 3本としても, また針の太さを0.65mm, 0.25mm, 0.13mmとしても, あるいは針を20分間刺しておく置針としても, 直ちに針を抜く単刺としても, 針の強縮後の減弱した短縮高の回復促進作用には変化はみられなかった.なお強縮前に施針した場合には針作用は出現しなかった.

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局所疼痛に対する針作用の実験的研究 木下晴都 https://t.co/LmtCHttqHI

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