著者
野田 聖子 山田 麻子 中岡 加奈絵 五関‐曽根 正江
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.101-108, 2017 (Released:2017-06-23)
参考文献数
36

アルカリホスファターゼ (ALP) はリン酸モノエステルを加水分解する酵素であり, 小腸に局在する小腸型ALPは脂質代謝との関係が示唆されているが, その生理機能は未だ不明な点が多い。本研究では, ヒト結腸癌由来細胞で, 培養後に小腸上皮様細胞に分化するCaco-2細胞を用いて, ビタミンK2の1種であるメナキノン-4 (MK-4) がALP発現へ及ぼす影響について検討を行った。コンフルエント後14日間培養し, Caco-2細胞にMK-4を添加 (MK-4濃度: 0, 1, 10 μM) した結果, MK-4濃度が1または10 μMのALP活性が0 μMと比べて, 有意に高値を示した。さらに, ヒト小腸型ALP遺伝子のmRNA発現量も, MK-4濃度1 μMで0 μMと比較し有意に高値を示した。本研究において, ヒト小腸上皮様細胞でのMK-4による小腸型ALP発現の増強作用について初めて示すことができた。今回の結果は, 小腸型ALP発現調節を介したビタミンK2の新たな生理機能の解明につながることが期待された。

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腸アルカリフォスファターゼ(IAP)活性化 亜鉛、マグネシウム、カルシウム、コバルト、マンガン https://t.co/loEHtPe1be https://t.co/GBRVZ4HTon ビタミンD… https://t.co/fAnKJUvZKy
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ヒト小腸上皮様細胞株Caco-2におけるビタミンK2のアルカリホスファターゼ活性および遺伝子発現への影響 本研究において、ヒト小腸上皮様細胞を用いて、ビタミンK2がALP活性および小腸型ALP遺伝子発現を増強させることを初めて示… https://t.co/KyoFx9bMID

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