著者
平山 史朗 宮本 忠司 渡邉 英夫
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.260-263, 2010-10-01 (Released:2013-07-15)
参考文献数
6

脊椎圧迫骨折の治療は保存療法が主体をなし,前屈運動を制御する目的で体幹を外固定する.今回,本骨折に用いられる 5 種類の体幹装具と可撓性プラスチックキャストで製作する即席体幹装具を 1 被験者に製作し,装着下での体幹の可動域より制動力を調査し,さらに装着の仕方による制動効果の変動についても検討した.6 種類の装具は体幹の可動域において,いずれも屈曲への制動効果が比較的に高かった.その中で軟性 LSO の屈曲への制御力が最も低く,本骨折への使用には慎重になる必要があると思われた.また,装具の不適切な装着は制動効果を低下させた.装具の制動力は装着の仕方により影響を受けるため,装着方法や ADL 指導が重要になると思われた.

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圧迫骨折後のコルセットはフィッティングが超大事。 緩かったりずり上がっていると制動効果が下がるコルセットもある。↓ https://t.co/rHZY772Io3 このフィッティングの大事さをスタッフが理解せず指導出来ていないと、 骨折部への意識が薄れ、「着けてりゃいい」になり「形だけ装具」になる。
圧迫骨折によく用いられるジュエット型装具。 胸骨部や恥骨部に不快感は出やすいですが、 装着の乱れ(緩く装着・ずり上げ装着)があっても、他装具と比較して体幹制動効果に差が出にくいのが良い特徴。※勿論適切な装着が望ましい。 https://t.co/rHZY772Io3 https://t.co/Db7TNbLF0X

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