著者
今岡 信介 佐藤 浩二
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.270-273, 2016-10-01 (Released:2017-10-15)
参考文献数
14
被引用文献数
4

回復期リハビリテーション病棟に入院し,長下肢装具(以下 : KAFO)を作製した脳卒中片麻痺患者において,発症からKAFO作製までの期間(以下 : 作製期間)が身体機能とADL能力に及ぼす影響を調査した.研究デザインは,横断的研究とし,身体機能,ADL能力と作製期間の関連性,実用歩行を規定する因子とカットオフ値を算出した.結果,作製期間と退院時FBS, 退院時NTP stage, 退院時FIM, FIM改善度は,中等度の相関が認められた.また実用歩行を規定する因子として,退院時FBS得点と作製期間が抽出され,カットオフ値は,退院時FBS得点 : 28.3点,作製期間 : 60.5日であった.このことから,作製期間は身体機能とADL能力に影響を与える重要な要因と考える.

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長下肢装具(KAFO)作製期間の違いはバランス・身体機能やFIM改善率に影響を与える。 また、退院時移動能力を実用歩行と車椅子群に分類した解析では、退院時のバランス機能(FBS)と作製期間が抽出された。 FBSカットオフ値28.3点 作製期間カットオフ値60.5日 https://t.co/GWyE0xRoJs

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