著者
吉川 徹
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.485-498, 2003-03-31 (Released:2009-10-19)
参考文献数
23
被引用文献数
2

日本の社会調査データの計量研究には, 2つの異なるアプローチが潜在している.このことはこれまで論及されることがほとんどなかったが, 本稿では高坂健次によってなされた数理社会学の方法論の整理と展開を糸口としつつ, 「数理-計量社会学」とその対極にある「計量的モノグラフ」という社会調査データの扱い方を類別する.そして, 高坂と吉川が共通の課題としている階層帰属意識の計量研究を例にとって, 両者の差異と距離を明確にする.さらに, 両者の間に位置する階層意識の「作業仮説-検証型の計量分析」の現状を示して, 計量社会意識論のあるべき姿を再考する.

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そして「計量的モノグラフ」の話で引用されている吉川(2003)を読んでみるともの凄く面白い!ほぼ20年前の記述とは思えない新鮮な既視感がある。 J-STAGE Articles - 計量的モノグラフと数理-計量社会学の距離 https://t.co/dGS7i019Ke
@shyouhei 理数系教育をうけたもんからから見るとうさいくさいんやけど… https://t.co/aOuvLqrFeP

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