著者
鎌田 尚希 大木 あかり 荒井 将太 武田 将太郎 齋藤 杏 大澤 優輝 髙田 茉知 山本 貴士 武川 直樹 青木 良輔
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.4_1-4_8, 2023-03-31 (Released:2023-03-30)
参考文献数
13

畳まれた長傘による歩行時のヒヤリハット事例が日本の行政機関からしばしば報告されているが,長傘の危険な持ち方に関する対策検討が少ない.代表的な危険な持ち方に,長傘を地面に対して水平に持つ横持ちが取り上げられる.その問題に対し,長傘の先端が地面に向かうように持つという持ち方の啓発活動が主な対策である.しかし,横持ち以外の持ち方の危険性や,危険な持ち方に至る人々の心理の探究が少ない.本稿では,2種類の長傘の持ち方調査と,調査結果に基づく3種類のプロトタイプを提案し,その使用感をヒアリングした.持ち方調査から長傘の先端をつけない持ち方を,あるいは周囲への迷惑がないと判断すると本人にとって楽な持ち方を優先する傾向が確認された.この知見に基づいて製作された各プロトタイプのヒアリングから,楽な持ち方に適したものが好まれる傾向があった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 3 posts, 11 favorites)

こんな研究をしている方もいるんだ。自分は縦に持って歩くけど、何か画期的な発明で改善策が見つかるといいな。 https://t.co/sH2cePyy1k https://t.co/sF32N2lnKX
傘を持ち歩くことが多い季節になりました。 傘の持ち方に対するマナーに注目が集まってますが、その持ち方の調査研究がありましたので紹介。 #傘全集 https://t.co/lRXWg6GDJA
「デザイン学研究」誌に掲載された『ヒヤリハット事例減少に向けた畳まれた長傘のデザイン探索』という、東京電機大学の論文が面白い。長傘の持ち方でどのように傘の事故を防ぐことができるかという研究で、丁寧なユーザーテストとプロトタイピングが行われています。https://t.co/yLDV3riRfa

収集済み URL リスト