著者
鈴木 美緒 細谷 奎介 屋井 鉄雄
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集 (ISSN:21872929)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.21-30, 2016-01-01 (Released:2016-01-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3

近年,国道においても車道上自転車走行空間の整備が増えつつあるが,駐停車車両によって道路左端を占拠され,利用率が低下する問題が指摘されている.そこで本研究では,自転車の駐車車両追い越し挙動を観測し,その挙動に対する影響要因を実走観測およびサイクリングシミュレータ(CS)実験により明らかにすることで,整備において検討すべき項目を抽出した. その結果,実走観測では,車種や利用者属性の違いにより追い越し挙動が異なる傾向が見受けられ,CS 実験により,自転車レーンの整備により自動車に自転車の存在を認識させやすい追い越し挙動の実現が期待される結果となった.また,主観や車線数等の空間的な制約でデザインするのではなく,自動車交通の特性や挙動分析等によって道路を評価し,デザインする必要性が示唆される結果となった.

言及状況

外部データベース (DOI)

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鈴木・細谷・屋井 (2016) “自転車の走行空間整備に向けた駐車車両追い越し挙動に関する基礎的研究” 交通工学論文集 2(1), 21–30. https://t.co/KTJ7KonMaI. たとえ路駐に塞がれようとも自転車レーンを整備した方が良い:自転車利用者の路駐回避挙動が緩やかになり安全になる、と主張する研究。
この発言には鈴木美緒氏の本心が現れているように思えますが(当人の研究(例えばhttps://t.co/KTJ7KonMaI)にもそういう価値観が滲み出ている)、議事録(https://t.co/E8EnojXczo)には残されていないようです。 https://t.co/1Gyr9Lx8OG

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