著者
月田 光 羽藤 英二
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集 (ISSN:21872929)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.A_194-A_202, 2022-02-01 (Released:2022-02-18)
参考文献数
6

新たな交通モードの挿入により駅まち空間の改変が進むなか、近年では歩行者回遊が大きなテーマとなっている。歩行者の回遊行動は経路選択モデルで記述され、経路を列挙する必要が無い再帰的ロジットモデルが使われることも多いが、既存のモデルでは全ての交差点間で同じ所要時間が仮定されているなど、将来価値の低減が正しく評価されておらず、歩行者回遊の特徴である逐次的な意思決定を正しく評価できていない。そこで本研究では、リンク長が異なるネットワークにも適用可能な、リンク長に対して一般化された時間割引率を持つ再帰的回遊モデルの定式化を行った。8 つの駅まちネットワークでパラメータ推定とバリデーション比較を行うことでモデルの妥当性とパラメータの転移可能性を検証し、さらに従来型のモデルと尤度を比較することでモデルの優位性を示した。

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月田光,羽藤英二,駅まち回遊における正規化 RL モデルの空間移転性,交通工学論文集,Vol8(2),pp194-202,2022.が出ました。時間割引率の正規化を立式し,不偏推定に偏りが生じやすい回遊データにブートストラッピングを行うことでモデルの汎化性能向上に成功しました。 https://t.co/0Qq3JFfjsq

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