著者
西本 祥大 福田 仁 福井 直樹 上羽 佑亮 濱田 史泰 樋口 眞也 帆足 裕 細川 雄慎 古谷 博和 上羽 哲也
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
pp.10686, (Released:2019-10-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

要旨:症例は16 歳女性で,両側もやもや病の保存的加療中に過眠症発作を来した.過眠発作の形式と脳波所見はナルコレプシーに類似していたが,診断基準からはナルコレプシーの診断に至らず,中枢性過眠症と診断した.右大脳半球に血行再建術を行ったところ,過眠発作が消失したため,本症例はもやもや病による症候性過眠症と診断した.脳血管障害による過眠症は稀ではあるが,もやもや病と中枢性過眠症とでは血行動態に類似する点もあり,もやもや病による血行力学的脳虚血が中枢性過眠症を引き起こす可能性がある.

言及状況

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CTやMRIってわんちゃん日中の過眠の原因がわかったりしないのかな? ナルコレプシー様過眠症を来したもやもや病の1例 https://t.co/fKl9qPfa4b 高体温,過眠症を呈しMRIで両側視床下部病変をみとめモダフィニルが奏功した39歳女性例 https://t.co/tQGSukvbyD https://t.co/MyPwbBbB60
同じ脳血管障害の括りであれば、もやもや病がナルコレプシーに類似した症状をもたらす例も有る様子だ。でもこれは虚血によるものっぽいから治療すれば解消され、後遺症にはなってないのか… ※この検証ではオレキシン値の測定はしていない。 https://t.co/I0CSO4YTEq

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