著者
宇野 宏司 谷口 夏海
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.I_1255-I_1260, 2020 (Released:2020-11-04)
参考文献数
10

その土地の自然災害被災履歴を暗示する災害地名は,地域社会の中で受け継がれてきた災害文化を構成する重要な要素の一つである.東日本大震災以降,最新の科学的知見に基づいた津波ハザードマップの見直しが進められたが,それらの根拠は現存する記録ベースにとどまっており,先人たちの知恵の結晶ともいうべき災害地名にはそれらを補完しうるハザードを顕示する可能性を秘めている.本研究では,全国各地に見られる一般的な津波災害地名地点を対象に,空間情報解析によってその地形分類や地質・土壌区分の特性及び相互関係を把握し,沿岸市区町村の災害地名による津波被災リスクの顕示性を明らかにした.

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宇野宏司 谷口夏海「災害地名による津波被災リスク顕示性についての検討」 https://t.co/u3OLa8McUR

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