著者
菊池 聡
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.684-687, 2001-11-20 (Released:2017-07-11)

疑似科学とは, 現代科学で未知の対象を扱っているから「疑似」科学なのではない。その理由は, 主に実証的な科学に要求される考え方のいくつかが不十分であったり, 欠落していることにある。そして, この科学の思考法を含む領域横断的なクリティカルシンキングの態度と技術が科学教育の大きな目標となりうる。さらに疑似科学を考えるとき, その動機と理論, 確率論的科学と決定論的科学を分けて考える必要のあることも指摘した。最後に宏観異常現象による地震予知をとりあげ, 疑似科学と科学の問題を具体例で考察した。

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菊池聡(2001, 化学と教育)なぜ科学者も騙されるのか(疑似科学を通して考える) https://t.co/sttYwCnXdy

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