著者
長谷川 修一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.488-491, 2014-10-20 (Released:2017-06-16)

世界で唯一,楽器として利用されている岩石は,香川県からで産出されるサヌカイト(讃岐岩)であろう。サヌカイトは約1350万年前に特異な瀬戸内火山活動によって地表に噴出した溶岩が冷却してできた火山岩である。マグマから急冷したにもかかわらず,火山岩によく見られる発泡による空隙がほとんどない緻密な岩石である。サヌカイトが金属音を出すのは,非常に緻密でP波伝播速度が約6,000m/sと大きいため,動弾性係数が他の岩石と比較して著しく大きいことによる。

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サヌカイト、すごく緻密で硬いので風化されにくく(1000年で4ミクロン)、下層を保護している。そして良い音がすることでも有名。ちなみに「発見」した試料をドイツに持ち帰ったのはナウマン象のナウマン博士。 #今日の論文 『サヌカイト : 楽器として利用される岩石の特徴』 https://t.co/bClKJWwdK5 https://t.co/P47AqMovTx https://t.co/639MWVvtDH

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