著者
古田 和久
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.13-25, 2016 (Released:2016-06-27)
参考文献数
45
被引用文献数
1

本論は「生徒の学習到達度調査(PISA)」の2003年と2006年データから、高校生の理数系学力および学業的自己概念のジェンダー差の規定要因を検討した。その結果、女性は平均的に男性と同等の理数系学力を持つにもかかわらず、学業的自己概念は男性よりも低かった。また、学業的自己概念の形成には、生徒の性別、出身階層や学力といった個人レベルの要因に加え、学校環境の特徴が影響しており、男女比が均等な学校において女性が性別ステレオタイプ的な意識を持つ傾向にあることが分かった。

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古田和久(2016)「学業的自己概念の形成におけるジェンダーと学校環境の影響」『 教育学研究』第83巻第1号 https://t.co/a6DT9yNDZUジェンダーと教育に関する必読文献。15歳時点で数学と科学の成績については男女差は無く、読解(国語)は女子の成績が高い。しかし理系科目についての自信は女子が低い

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