著者
関 照信
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1-2, pp.1-11, 1968-10-31 (Released:2017-08-10)

(1) タテハモドキの季節型決定要因を究明する目的で,若干の基礎的な実験を行なった. (2) タテハモドキの季節型決定要因には,日長と温度が関係しており,日長が主要因になっていると考えられる. (3) 秋型の決定要因には,短日と低温が関係しており,それらは単独でも効果をあらわす場合が認められたが二要因が相乗的に作用すると,秋型が100%羽化する. (4) 夏型の決定要因には,長日と高温が関係しており,それらは単独でも効果をあらわす場合が認められたが,二要因が相乗的に作用すると,夏型が100%羽化する. (5) 湿度も季節型の決定に関与しているようで,高温・暗黒下では,少湿(乾燥)は秋型要因として,多湿は夏型要因として作用する場合が認められたが,さらに充分な実験と慎重な考察を必要とする.

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