著者
横尾 英孝
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.453, 2022-10-25 (Released:2023-01-29)

コーチングは, 高いパフォーマンスを発揮するスポーツ選手や, ミュージシャンの養成法を体系化したものとされており, 設定した目標に向かって双方向の対話による対人支援を行うことが特徴である. 「コーチ」という言葉の由来は15世紀のヨーロッパまで遡り, ハンガリーのコチという町で質の高い四輪馬車が生産され各地で重用されたことより, コチという言葉が馬車を意味するようになった. また, 馬車は大事な人や荷物を目的地まで運ぶ役割を担っていることから, この対人支援技術がコーチングと呼ばれるようになったといわれている. その後コーチングは, 欧米のビジネス界で広く採用され, わが国においても1990年代後半から普及が始まった. 医療の世界では2000年頃よりコーチングに関する文献が増加し, 現在では医療コミュニケーションや病院経営, そして医学教育にもコーチングが用いられるようになった. 今回の連載では, プロフェッショナリズム教育にコーチングを導入した事例を個人に対するコーチングと, 医療チームに対するコーチングという2つの視点で紹介する.

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