著者
松本 光司 吉川 裕之
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.96, no.11, pp.2456-2464, 2007 (Released:2012-08-02)
参考文献数
5

ヒトパピローマウイルス(HPV;human papillomavirus)は現在90以上の型が分離されているが,HPVの型によって感染部位と生じる疾患が異なる.子宮頸癌の90%以上からHPV DNAが検出され,我が国ではHPV16,18,31,33,35,52,58型の7タイプがとくにハイリスクである.海外ではワクチンがすでに市販されており,ワクチンによる感染予防が現実のものとなってきた.

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@kamikunijapan @soupgrande003 @Amamino_Kurousa 日本内科学会雑誌第96巻第11号より https://t.co/BCTuZvOX9b
HPVワクチンの問題点は、日本で子宮頸がんからの検出頻度が高いHPV52やHPV58に効果が無いこと。海外の殆どの地域ではHPV16/18の2型の予防で70%以上の子宮頸がんの予防可能と推定されるが、日本ではHPV16/18/52/58の4つの型をカバーしないと70%を超えないと推定される。 https://t.co/Nt5a5hQAbP
2006年以前の10年間発表の14論文のメタアナリシスでは、日本でのHPV16/18の全HPV型に占める割合は、前がん病変1018例の31%(317例)、扁平上皮がん917例の57%(519例)、腺がん67例の90%(60例)、浸潤がん984例の59%(579例)子宮頸がん全体1968例の59%(1158例)。 https://t.co/za5IkREYFu

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