著者
谷口 竜王
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.197-204, 2011-07-10 (Released:2014-04-22)
参考文献数
73

近年,高分子微粒子は,塗料,接着剤,熱可塑性プラスチック,繊維,製紙,電子素子,そして体外診断薬などの応用分野で注目されている。不均一相ラジカル重合の発展とともに,様々な表面機能化粒子が精力的に調製されている。これらの重合方法のなかでも,技術的(容易な操作方法,高いモノマー転化率,そして様々な製品への応用性)および経済的(良好な生産性,低コストな試薬,そして安価な投資金)観点から,サブミクロンサイズのラテックス粒子調製法として,乳化重合,ソープフリー乳化重合,ミニエマルション重合などの乳化重合をベースとする手法が最もよく用いられている。制御された構造と表面官能基を有する機能性高分子微粒子の調製方法に関する数多くの論文が報告されている。本総説では,機能性モノマーとの乳化重合による表面機能性ラテックス粒子合成の最近の進展について紹介する。また,粒子表面からのグラフト重合に制御/リビングラジカル重合(原子移動ラジカル重合,可逆的付加開裂連鎖移動重合,ニトロキシド媒介重合など)を適用した手法についても述べる。

言及状況

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こんばんわー!! 本日読んだ論文です。 制御リビングラジカル重合系の最適化により様々な粒子の設計が可能。 J-STAGE Articles - <b>ラテックス粒子の表面機能化 </b> https://t.co/ctWZL5fQIt

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