3 0 0 0 OA ラジカル重合

著者
上垣外 正己 佐藤 浩太郎
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.234-249, 2009 (Released:2013-03-29)
参考文献数
54

ラジカル重合は,活性の高い中性のラジカル種を成長種とする重合反応であり,古くから学問的にもさまざまな研究がなされてきた。一方では,その高い反応性と汎用性,水などの極性物質に対する高い耐性から,工業的にも最も広く用いられている重合の一つである。さらに近年では,リビングラジカル重合の開発により,さまざまな精密高分子合成にも用いられるようになり,ラジカル重合は新たな展開を迎えている。本稿では,ラジカル重合性モノマー,ラジカル重合における開始,成長,停止,連鎖移動反応の 4 つの素反応,ラジカル共重合など古典的なラジカル重合における基礎的な内容から,リビングラジカル重合,さらにラジカル重合における立体構造制御にいたる最近の発展について概説する。
著者
伊藤 幹彌 枡田 吉弘 弓削田 泰弘 高坂 智也
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.89-96, 2012-03-10 (Released:2014-04-22)
参考文献数
15
被引用文献数
1

近年,鉄道車両の軽量化,破損の防止等を目的として樹脂ガラスの鉄道車両への適用が拡大している。しかし,コストの問題から在来線には積極的に適用はされていないのが現状である。在来線へ樹脂ガラス適用を拡大する うえで,樹脂ガラスの低廉化は重要な課題である。そこで著者らは樹脂ガラスのメンテナンスに関わるコスト削減を目的として長寿命化の可能性を検討した。具体的には,樹脂ガラスとして代表的な材料であり新幹線用の窓ガラスとしても使用実績のあるポリカーボネート樹脂(PC)を主な対象として各種初期特性,耐候性劣化条件における特性変化を測定した。また,劣化評価の手法として色変化に着目し,同評価手法の樹脂ガラスへの適用性についても検討した。
著者
野村 幸弘 佐藤 慎一 森 秀晴 遠藤 剛
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.106-116, 2008-06-10 (Released:2012-08-20)
参考文献数
24

イソシアナート末端ポリウレタンと2級アミノ基を有するアルコキシシラン化合物 (シリル化剤) から, 新規なアルコキシシラン末端ポリウレタン (シリル化ポリウレタン) を合成した。シリル化剤は, 3-アミノプロピルトリアルコキシシランとアクリル酸エステルとの共役付加反応で合成した。得られたシリル化ポリウレタンの粘度は, アクリル酸エステルと反応させていない3-アミノプロピルトリアルコキシシランから誘導したシリル化ポリウレタンに対して低くなった。得られたシリル化ポリウレタンの硬化速度及び接着強さを比較したところ, シリル化剤のエステル部位のアルキル基が短いほど, 硬化が速いことが分かった。また, 引張せん断接着強さ及び接着性がシリル化率の影響を受け, シリル化率60%以上の条件では, シリル化率が低いほど接着性が高くなる傾向にあった。さらに, シリル化ポリウレタンの硬化触媒として, 三フッ化ホウ素-モノエチルアミン錯体 (BF3-MEA) とジブチルスズジメトキシド (DBTDM) の性能比較を行った。その結果, DBTDMに比較して, BF3-MEAは触媒活性が高いこと及びシリル化ポリウレタン硬化物の熱安定性を低下させないことが分かった。以上のことから, シリル化ポリウレタンは湿気硬化型接着剤のベースポリマーとして, またBF3-MEAはシリル化ポリウレタンの効果的な硬化触媒として利用できることが分かった。
著者
石倉 慎一 奥出 芳隆
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.149-158, 1996

最近工業用塗料に耐酸性雨性を付与することが必要となり, これをきっかけにして新しい架橋反応系を塗料に導入する開発が盛んになっている。また, この分野では非脱離型の架橋反応をする塗料への潜在的な要求があり, この開発も続けられている。技術的には2液型常温反応系の高い反応性に着目し, その反応性官能基や触媒をブロックしたりマスクすることで貯蔵時の安定性を確保して, 1液型としようとするものが多い。このような開発事例に関し解説する。
著者
津田 祥平 中川 佳織 大山 俊幸 高橋 昭雄 岡部 義昭 香川 博之 山田 真治 岡部 洋治
出版者
Japan Thermosetting Plastics Industry Association
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.75-83, 2010
被引用文献数
1

相分離変換システム法により,天然リグニンから精密な分子設計の下に誘導されるリグニン系新素材であるバイオマス由来リグノフェノールのエポキシ樹脂硬化剤への適用可能性を検討した。エポキシ樹脂としてビスフェノールA ジグリシジルエーテル(DGEBA),硬化剤としてリグノフェノール(LP),硬化促進剤として1- シアノエチル-2- エチル-4- メチルイミダゾール(2E4MZ-CN)を用い,エポキシ基と水酸基の当量比を1:0.9 とした系において,硬化物のガラス転移温度が198℃を示し,石油由来のフェノールノボラック(PN)を硬化剤とした硬化物を約60℃上回った。さらに5% 熱重量減少温度も373℃と熱的に安定であった。FT IR 測定において,910cm<sup>-1 </sup>のエポキシ基由来の吸収帯が消失していることから,LP の水酸基がDGEBA のエポキシ基と十分に反応していることが観察された。また硬化物の動的粘弾性試験(DVA)から,PN 硬化物と比較して,室温での貯蔵弾性率の上昇,および架橋密度の上昇が観察された。以上の結果より,リグノフェノールはエポキシ樹脂の硬化剤として適用可能であり,最大で49% のリグノフェノールを含むエポキシ樹脂硬化物が作製できることが示された。
著者
山田 哲弘
出版者
Japan Thermosetting Plastics Industry Association
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.344-354, 2009

オリゴロイシン基を導入した両親媒性化合物を用い,その化合物が形成する超分子フィルムの物性を,加圧や熱処理によって向上させた事例を示した。この分子は,自己組織化してβ-シート構造を形成すると,隣り合うシートの間でロイシン側鎖の噛み合いが可能になる。そこで,気水界面に展開した分子を凝縮したり,油圧プレス機を用いてキセロゲルを力学的に加圧したりすると,β-シート同士を接着できることがわかった。この噛み合いは分子ジッパーの一種で,ここではロイシンファスナーと呼ぶことにする。ロイシンファスナーは,π-A 曲線に現れる一時的な表面圧の増加や,原子間力顕微鏡(AFM)による表面形態観察の結果から間接的に判断できるが,ロイシンファスナー形成が推測されるフィルムのMAIRS解析を行うと,メチル基の非対称伸縮振動に帰属される吸収帯(ν<sub>as</sub>CH<sub>3</sub>)の一部が 2955cm<sup>-1 </sup>付近から2985cm<sup>-1 </sup>にまでシフトすることがわかり,これが直接的な検出手段になることを明らかにした。また,ロイシンファスナーが形成されると引っ張り応力が増加し,ヘキサロイシン基を有する化合物で最大2.5MPaの応力が得られた。加圧によって向上する性質は引っ張り応力だけではなく,柔軟性の向上という点にもあらわれ,ロイシンファスナーが形成されたフィルムは折り曲げても割れることのない柔軟性を持つようになることもわかった。
著者
清水 兵衛 宮脇 孝久 村上 司 小畑 敬祐 山崎 聡
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.310-316, 2011-11-10 (Released:2014-04-22)
参考文献数
8

芳香脂肪族の構造を有するキシリレンジイソシアネート(XDI)の特性及びその誘導体であるXDI-トリメチロールプロパン(TMP)アダクト体の塗料用硬化剤としての性質を調査した。XDI は,イソシアネート基と芳香環がメチレン基を介して結合した芳香脂肪族のポリイソシアネートであり,芳香族および脂肪・脂環族ポリイソシアネートとは異なった性質を示した。この特徴ある構造に基づく性質を活かして,塗料,接着剤等への用途展開が期待できる。
著者
森下 暢也 新井 亮 笹川 知里 岡本 直樹 池田 順一 Lim Pang Boey 井上 光輝
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.179-187, 2011

DVD と同じサイズのディスクに10TB を超えるような大容量次世代ホログラムの開発記録システム開発としてフェーズロックコリニアホログラムメモリシステム(MEXT キーテクノロジー事業)の開発を進め,最終的には20TB の可能性を示唆することが出来た。本報では,1)脂環式エポキシとポリエーテルからなるネットワークポリマーマトリックス中で,2)ナノレベルの相分離を利用してドットライク精密なホログラム記録のできるナノゲルフォトポリマー(NGPP)を開発したので報告する。
著者
及川 尚夫 吉田 一浩 依田 昌子 山廣 幹夫 宮下 徳治
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.289-298, 2010

透明性,耐熱性の高いダブルデッカー型シルセスキオキサンをベースポリマーとして,表面改質効果を有するパーフルオロアルキル基含有シルセスキオキサンを複合化することにより,耐熱・光学コーティング膜を作製した。得られたコーティング膜は,接触角測定による表面特性,分光透過率測定による光学特性,熱重量分析による熱物性評価を行い,表面特性制御効果,及びバルク特性への影響を評価した。その結果,わずかなパーフルオロアルキル基含有シルセスキオキサンの添加により,膜の表面特性をコントロールできることが確認された。また,得られたコーティング膜の透明性,耐熱性は,パーフルオロアルキル基含有シルセスキオキサンの添加による低下は見られず,バルク特性にはほとんど影響しないことが分かった。更に,得られたコーティング膜は近紫外線領域の透明性が高く,近紫外線の吸収の少ないことによる耐光性に優れた膜であることが示めされた。また,得られたコーティング膜の樹脂成分は300℃以上の耐熱性を有しており,優れた耐熱性,透明性を保持しつつ,かつ表面特性のみをコントロールすることができることが確認された。
著者
吉田 一浩 橋本 和美 越智 光一
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.317-324, 2009

分子構造が異なるフェニルシルセスキオキサン(ダブルデッカー型,かご型,ラダーライク型)をベースとするエポキシ樹脂をそれぞれ調製し,テトラエチレンペンタミンを硬化剤に用いて硬化物を作成した。得られた硬化物は熱重量分析と動的粘弾性で熱物性を評価し,引張り試験で機械特性を測定してエポキシ樹脂の構造と物性の相関を検討した。その結果,熱重量分析からは熱分解温度や分解挙動はエポキシ樹脂の構造に依存しないことが分かった。動的粘弾性の測定結果からは,各エポキシ樹脂のガラス転移温度は,ダブルデッカー型,かご型,ラダーライク型それぞれ87℃,80℃,67℃に確認した。貯蔵弾性率はガラス転移温度の前後で変化が小さく,広い温度範囲でゴム状平坦域を有することがわかった。引張り試験で得られる応力-歪み曲線から破壊エネルギーを求めたところ,最小はラダーライク型の1.3kJ/cm<sup>3</sup>,最大はダブルデッカー型の23.6kJ/cm<sup>3 </sup>であり,ダブルデッカー型はラダーライク型に対して約18倍大きい値を示し,ラダーライク型の弱点である脆さを改善できる可能性が得られた。以上の結果から,シルセスキオキサンを骨格とするエポキシ樹脂の構造と物性の間には,熱的性質はほとんど相関が見られなかったが,ガラス転移温度,機械特性はシルセスキオキサンの分子構造に依存することが判明した。
著者
白井 博史 松田 孝昭
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.250-258, 2012-09-10 (Released:2014-04-23)
参考文献数
20

省資源・省エネルギーの見地から,自動車タイヤに要求される重要な性能として省燃費性が大きくクローズアップされている。自動車の走行抵抗に大きく寄与するのはタイヤの転がり抵抗であり,この転がり抵抗を低減する技術開発が活発に行われており,多くの新しい素材が提案されている。シリカ配合タイヤは,省燃費性とウェットグリップのバランスを飛躍的に向上できることから,近年,タイヤトレッドにシリカを配合したエコタイヤの普及が目覚ましい。しかしながら,シリカは表面シラノール基の水素結合による凝集でカーボンブラックと比較して分散しにくいという問題がある。アニオン重合を利用した溶液重合スチレン・ブタジエン共重合体(S-SBR)は,タイヤの転がり抵抗を低減できる材料としてシリカタイヤトレッドに多用されており,更に官能基を導入した変性SBR を用いることで,シリカの分散性を改良しシリカタイヤの性能を向上させることが可能となった。 本報では,アニオン重合技術を活用した末端変性SBR,両末端変性SBR,マルチファンクショナルSBR の最近の変性技術について述べた。
著者
高野 俊幸
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.213-223, 2010-09-10 (Released:2014-03-31)
参考文献数
78
被引用文献数
2

リグニンは,最も豊富に存在する天然の芳香族ポリマーであり,再生可能な資源として注目されている。しかしながら,リグニンは,紙パルプ製造プロセス,あるいはバイオエタノール製造プロセスの副生成物として得られているのみで,その利用は進んでいないのが現状である。本稿では,天然リグニン,および単離リグニンの化学構造,単離リグニンの利用例を紹介し,今後のリグニンの利用に向けての課題について述べる。
著者
金 演鎬 中野 義夫
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.115-121, 2009 (Released:2013-03-29)
参考文献数
16

ポリフェニル基を有するタンニンゲルは金属イオンに対して親和性が高いことから,二次資源(廃電子部品等)から貴金属の再資源化を図るゲル/液抽出への応用が期待される。タンニンゲルの貴金属吸着機構は酸化還元反応であり,貴金属イオンの酸化還元電位差を利用し,Au(Ⅲ) を含むPd(Ⅱ),Pt(Ⅳ) 共存系からAu(Ⅲ) のみを選択的に分離回収することができる。さらに貴金属イオンとの親和性を高めるために,SCN-イオンをゲル内に導入した SCN-内包型タンニンゲルは Pd(Ⅱ),Pt(Ⅳ) 吸着能の向上やPd(Ⅱ)に対して高い選択性を示した。タンニンゲル,SCN-内包型タンニンゲルを組み合わせた貴金属回収システムは Ag(Ⅰ),Au(Ⅲ),Pd(II),Pt(Ⅳ)の連続的および選択的分離回収が可能であり,吸着,分離,濃縮,還元といった一連の単位操作をゲルネットワーク上で行うことができるため,還元剤,凝集剤等の添加剤が不要,かつ,シンプルなゲル/液抽出プロセスの技術開発につながる。
著者
吉川 俊夫 山田 英介 中原 崇文
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.128-133, 2002

エポキシ/研磨粉系の導電性硬化物について, 150℃での加熱サイクルテストを行い, 抵抗の熱安定性を測定した。その結果, 高いプレキュア温度を用いて硬化させた試料ほど熱安定性が高いことがわかった。一方, 抵抗値と温度の関係を測定したところ, 極小値を持つU字型曲線を示すことがわかった。更に, 高いプレキュア温度で硬化させた試料ほど曲線が高温側にシフトし, 抵抗値の温度変化が少ないことがわかった。

1 0 0 0 OA 重縮合

著者
東原 知哉 上田 充
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.261-272, 2009 (Released:2013-03-29)
参考文献数
28

重縮合は高分子生成反応の中で重要な反応のひとつである。ここでは重縮合の基礎を簡単に述べた後に,最近のこの分野の進展,すなわち,精密重縮合に関するi)分子量および分子量分布の精密制御 ii)ハイパーブランチポリマーの分岐度の制御 iii)位置選択的カップリング重縮合,更にはこれまでの理論と異なる iv)非等モルのモノマーからの高分子量ポリマーの合成について紹介する。
著者
宮腰 哲雄 陸 榕 石村 敬久 本多 貴之
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.224-232, 2010-09-10 (Released:2014-03-31)
参考文献数
27
被引用文献数
1

漆は古くから用いられてきた天然塗料で,その塗膜は艶があり優雅で美しいことから器物の装飾や華飾に用いられてきた。ウルシノキは日本や中国に生育しており,それから得られる樹液が漆液である。漆液の乾燥硬化は特殊で,高湿度下でラッカーゼ酵素の酸化作用で進行する。そのため漆液を塗装した器物を乾燥するには特別の設備が必要で,湿度や温度の管理が重要になる。そのことから漆液が自然乾燥する促進法についていろいろ研究されているがまだ本質的な改質に至っていない。本稿では,当研究室で行った漆の改質法としてくろめ返し漆やハイブリッド漆の開発について述べる。また金コロイドを用いたワインレッド様漆塗料の開発,ナノ漆の開発と,それを用いたインクジェットプリンターよる蒔絵製作法の開発など工業塗装への応用研究について概説する。
著者
大久保 明浩 斎藤 裕昭 斎藤 正幸 渡邊 英樹 山崎 倫康 八木 優紀
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.97-100, 2011-03-10 (Released:2014-03-31)
参考文献数
6

環境に配慮した高耐久・高耐熱バイオマス樹脂の開発を主眼とし,澱粉を出発原料としたフェノール樹脂を合成した。このフェノール樹脂のエポキシ硬化物は従来のフェノールノボラックのエポキシ硬化物に匹敵する耐熱性及び機械特性を発現し,優れた耐水性を有することを確認した。さらに本樹脂をエポキシ化したバイオマス樹脂を合成した。得られたバイオマス樹脂同士の硬化物を作製し物性を確認したところ,優れた機械特性が得られた。
著者
吉川 俊夫 岩田 博之 中原 崇文
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.92-100, 2002

研磨粉とエポキシプレポリマーの混合物の注型成形によって導電性硬化物を得た。導電性は研磨粉量の約1.5乗に比例した。硬化前に磁場を印加して研磨粉を磁化することにより, 硬化物の導電性を増加させることができた。この系の導電性は系の硬化収縮と連動して発生していることがわかった。硬化反応でのプレキュア温度が高いほど導電性の高い硬化物を得た。研磨粉量が80phr以下では樹脂層と研磨粉層に分離するが, 80phr以上では均一な組成の硬化物を得た。