著者
小川 七世 鈴木 匡子
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.238-250, 2021-12-25 (Released:2022-01-12)
参考文献数
83

Gorno-Tempiniらによる原発性進行性失語(PPA)の臨床診断基準が発表されてから,今年で10年になる.診断基準という共通語ができたことで,PPAの論文数は急激に増加した.一方,この診断基準は発表当初から,PPAの診断をめぐって,またその先の3タイプの分類に関して問題点が指摘されてきた.特に3タイプのいずれにも属さない分類不能型や2タイプ以上にあてはまる混合型について様々な提案がなされている.その中でPPAからの独立性を確立しつつある原発性進行性発語失行やPPAの新タイプを中心に概説する.また,PPAの経過と背景疾患/病理所見についても述べる.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (4 users, 4 posts, 26 favorites)

@ToshiKimura_JRC 原発性進行性失語(PPA)の診断基準を満たしながらも認知症の診断基準は満たさないという時期があり、その後FTDの診断基準を満たす、という経過は典型的ではあるのですが、ニュースのみでは何とも言えないので今回は特に触れませんでした。 https://t.co/bytSpLffQs https://t.co/KGArWPhwrS https://t.co/L20enI7Qfj
本日もありがとうございました!次回は6/19(日)21時~神経心理学に掲載された論文『原発性進行性失語:診断基準(2011)から10年』について著者でSTの小川 七世 先生(春日井市民病院)から解説していただきます。是非ともご参加ください! https://t.co/Ry5qsTP3F0

収集済み URL リスト