著者
渡瀬 淳子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.21-29, 2005-12-10 (Released:2017-08-01)

中・近世を通して流行した、熱田明神が楊貴妃となったという伝説について、中世の諸文化との関連から多角的に論じた。『曽我物語』巻二「玄宗皇帝の事」という章段の簡単な記述を出発点とし、この伝説がどのように生成・発展し、広がっていったかを追った。その中で、時代が下るにつれて物語が具体的に変化していく様子や、謡曲や『長恨歌』注釈への影響、日本の伝説の中国への輸入など、この伝説を取り巻く状況が明らかになった。

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唐の楊貴妃は名古屋出身らしい。んなアホな、と思ったが古くは14世紀にその伝説が確認できるとの事…何なら熱田神宮には「楊貴妃の墓」があるらしい。知らなんだ。 https://t.co/VMCqo2Mrsl
@hihonsyudo 楊貴妃と熱田の結びつきはこういう感じです。https://t.co/OLSvFxWFns 明の時代にはこの伝説、中国にまで伝わっていたらしく…!

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