著者
川口 則弘
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.2-12, 2013-11-10 (Released:2018-11-10)

著名な二つの文学賞、直木三十五賞と芥川龍之介賞について、次のような俗説が多くの文献で紹介されている。「もともと菊池寛が、雑誌の売上の落ち込むニッパチ(二月・八月)対策として、雑誌を宣伝するために設けた」。この真偽を判別し、その上で、流言の発生源と流布にいたった経緯を探る。そして両賞には、広く存在が知られているという性質と、内実に興味を向ける人の少ない性質とが、不可分に混在していることを確認する。

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「菊池寛が、出版のふるわない二月と八月に授与される文学賞をもうけ」(73ペ)と あるのお みて、川口則弘「直木賞・芥川賞の制定を〈ニッパチ〉対策とする流言蜚語、その背景を探る」 https://t.co/Et40Hg2Pkq の ことお おもいだした。
面白かった。直木賞・芥川賞の制定の理由についての、俗説の真偽を検証した論文です。筆者はサイト「直木賞のすべて」の管理人さん。 J-STAGE Articles - 直木賞・芥川賞の制定を〈ニッパチ〉対策とする流言蜚語、その背景を探る https://t.co/V2PNHvpYzw

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