著者
村上 京子
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.146, pp.90-102, 2010 (Released:2017-03-21)
参考文献数
13

ここ四半世紀の「日本語教育」誌に掲載された実証的研究105編を対象に,データ収集の方法,取り上げられた要因,分析方法について分類した結果,学習者のレベルや母語,学習環境間の比較が中心であることがわかった。これらのグループ間の差を調べることは現状の記述にはなっても,その差異を生み出す原因が何であるのかを探求することは難しい。なぜならば,その差異を生み出す原因をレベルや母語,学習環境に帰してしまうと,そこで追及が終わってしまうからである。一見,母語や学習環境は学習者の習得の差を生みだす直接の原因のようにみえるかもしれないが,実際にはその中に多くの要因が含まれ,相互に関連している。その要因を分析するためには,仮説検証アプローチ,研究成果の蓄積,研究デザインの共通枠組みの構築,個人差研究のダイナミックな視点が必要であることを述べた。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 4 posts, 3 favorites)

【全文公開】村上京子(2010)「日本語教育における実証的研究―研究方法と個人差について―」『日本語教育』146号https://t.co/wnzDdyYcO2
【全文公開】村上京子(2010)「日本語教育における実証的研究―研究方法と個人差について―」『日本語教育』146号https://t.co/wnzDdyYcO2

収集済み URL リスト