著者
岡ノ谷 一夫
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.1-8, 2010 (Released:2011-07-14)
参考文献数
20

言語はヒトに特有な行動だが、言語の起源を生物学的に理解するためには、「言語を構成する下位機能は動物とヒトで共通であり共通の神経解剖学的基盤を持つ」と仮定する必要がある。この考え方を、「言語起源の前適応説」と言う。発声可塑性、音列分節化、状況分節化の3つの下位機能(言語への前適応)について、動物実験から得られた知見にもとづき、これらの機能の進化的獲得過程と神経科学的基盤を考察する。得られた結果を総合して、言語に先立ち歌がうまれ、歌の一部と状況の一部が対応を持つことで単語と文法が同時に創発し、言語が始まったとする考え方を「音列と状況の相互分節化仮説」として提案する。

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音列と状況の相互分節化仮説 https://t.co/frmlz7wMc4
言語の起源×生物学 https://t.co/SahrWDtNK9

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