著者
松浦 稔 久松 理一
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.117, no.3, pp.214-223, 2020-03-10 (Released:2020-03-10)
参考文献数
47

抗TNFα抗体製剤の登場により炎症性腸疾患の治療は大きな変革を遂げた.抗TNFα抗体製剤の有効性を最大限に引き出し,効果減弱を防ぐために免疫調節薬の併用が検討される.一方で,併用療法では感染症や悪性腫瘍発生のリスクが増大するという報告もある.また,アジア人で認められるチオプリン製剤による急性白血球減少のリスクがNUDT15遺伝子多型で決定されることもわかり,事前スクリーニングが可能となった.これまで報告されたエビデンスをもとに抗TNFα抗体製剤治療における免疫調整薬併用の意義と課題について概説する.

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炎症性腸疾患における、TNFα製剤と免疫調整剤の併用に関する総説貼っておきます(*´ω`*) https://t.co/SQZyrq4gyU
アザチオプリンの初期投与量設定や用量調節はNUDT15 遺伝子検査、白血球数、MCVで決まる。 最近、この薬に関わることが続いて自分の無知が思い知らされます。 薬剤師なのに薬の用量調節のやり方を理解していなくて恥ずかしいわ…勉強します。 https://t.co/OleqyT0QV1

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