著者
稲葉 昭英
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.51-64, 1999-03-31 (Released:2016-09-30)
参考文献数
15

人が生涯にわたって経験するストレスには大きな性差が見られる。本研究は平成7年度国民生活基礎調査の集計結果を用いて女性に一貫してストレス経験率が高いことを示し、このパターンを説明するいくつかの仮説を検討する。最終的には、自分、家族、家族以外の他者、いずれに成立する出来事に対しても、女性の方がほぼ一貫してストレス経験が高いことが示される。これは女性が他者に対するケアのみではなく、自分に対するケアもより多く行うというケアの性別非対称的構造を想定することで説明が可能となる。最後に、女性によるケアの提供という視点から性別役割分業を捉える可能性が議論される。

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これ、思春期も含めたストレス経験の男女差についての研究だけど、1999年の研究なんだよなぁ。もっと新しくて日本の文脈で思春期の研究ないんかなぁとGoogle scholarで見たけどなかった。無いのかなぁ。 J-STAGE Articles - ストレス経験の生涯発達的変化と性差 https://t.co/Rbg34fS0AO
J-STAGE Articles - ストレス経験の生涯発達的変化と性差 https://t.co/Rbg34fS0AO

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