著者
木村 丈 渡辺 陽和 松岡 太郎
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.45-46, 2014 (Released:2014-12-25)
参考文献数
6

抗ヒスタミン薬の投与が熱性けいれんのけいれん持続時間に与える影響について検討した. 当科を熱性けいれんを主病名として受診した患児を前方視的に検討した. 抗ヒスタミン薬内服群 (以下H群) は29例, 抗ヒスタミン薬非内服群 (以下NH群) は158例であった. けいれん持続時間の中央値はH群で4.5分, NH群で2.0分で有意差を持ってH群のけいれん持続時間は長かった (p<0.05). 抗ヒスタミン薬の内服は熱性けいれんのけいれん持続時間を延長する可能性があるため, 熱性けいれん既往のある患児に対する抗ヒスタミン薬の処方は慎重に行うべきと考えられる.

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薬●師向けに論文置いとくかhttps://t.co/Qu3SV7FpJb
小児に対する鎮静性の抗ヒスタミン薬は、熱性けいれんの持続時間を延長する可能性(非鎮静性では有意差なし)。 脳と発達.46(1):45-6, (2014) https://t.co/f3TzQU33n5 ・・・他の観察研究でも似たような傾向の報告はいくつかありますが、まだ輪郭がハッキリとしていない印象はありますφ(..)

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