著者
濱田 哲 宮田 裕之 鴨井 久一
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.534-553, 1990-06-28 (Released:2010-08-25)
参考文献数
41

本研究は歯周ポケットをポビドンヨード液 (PVP-I) で洗浄し, 経週的にその変化を臨床症状および細菌叢の推移を検索したものである。歯周ポケット4mm以上を有する16名を対象に, 前歯部を無作為にTest群とcontrol群とに抽出した。Test群として, PVP-I群および蒸留水群によるポケット洗浄を行ない, control群は非洗浄でプラークコントロールのみを行なった。臨床症状の改善がみられた臨床パラメータは歯肉溝滲出液 (GCF) と歯肉溝底部の出血 (GBI) である。いずれもポケットの深さ4≦PD<6mmおよびP≧6mm以上で統計的に有意差が認められた。細菌検査の結果, PVP-1群は, control群に比べてわずかな球菌の増加と運動性桿菌の減少がみられた。分離菌の部位別変動は, . B. gingiValis, B. intermedius, A. actinomycetemcomitansは, PVP-I群では減少および消失がみられた。すなわち歯周ポケットへのPVP-I群の洗浄は蒸留水群およびcontrol群に比べてポケット底部の炎症の抑制には有効であることが示唆された。

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