著者
津田 恭充
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.245-254, 2011-04-20 (Released:2011-06-23)
参考文献数
21
被引用文献数
3 2

妄想の認知療法では,妄想の内容を変えることよりも,感情や行動を変えるほうが重要だという指摘がある。この考えに基づいて,本研究では,被害妄想に伴う感情を測定する尺度(EPDS)を開発した。大学生401名(男性209名,女性192名)がEPDSに回答し,そのうちの130名(男性60名,女性70名)が自己関係づけ尺度と妄想観念チェックリストにも回答した。構造方程式モデリング(SEM)を用いた検証的因子分析の結果,モデルはデータによく適合しており,因子的妥当性が確認された。EPDSと他の尺度との間には有意な相関が認められ,併存的妥当性が示唆された。また,尺度項目について高い判別力や高い内的整合性が得られた。これらの結果は,EPDSが十分な信頼性と妥当性を有することを示唆している。

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被害妄想に伴う感情を測定する尺度(津田, 2011) キーワード:妄想様観念 因子:被害妄想に伴う不安6項目,被害妄想に伴う怒り6項目 評定:6件法 https://t.co/KW9DNTffYO
https://t.co/ubXmsQ13Sb ほへー、被害念慮に伴う感情の尺度かー

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