著者
古後 晴基
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.521-524, 2011 (Released:2011-09-22)
参考文献数
9
被引用文献数
2

〔目的〕立位での股関節屈曲運動における寛骨後傾運動を検討すること,および左右寛骨の運動に相違があるかを検討することを目的とした.〔対象〕健常成人男性15名(平均年齢21.8±1.8歳)とした.〔方法〕矢状面にて,上前腸骨棘と上後腸骨棘とを結ぶ線が,水平線となす角度を寛骨後傾角度とし,被験者は,立位にて右股関節の自動屈曲運動を行い,股関節屈曲0°,45°,90°,最大屈曲位のときの寛骨後傾角度をゴニオメーターにて左右で測定した.〔結果〕股関節屈曲に伴い寛骨が有意に後傾した.右寛骨後傾に対する左寛骨後傾の割合は,1/2であった.また,股関節の屈曲運動に対する寛骨の後傾運動の割合は,股関節屈曲45°では1/7,股関節屈曲90°では1/6,股関節最大屈曲では1/4であり,股関節の屈曲角度が増すにつれて,骨盤後傾運動の割合が増加した.〔結語〕股関節屈曲運動において,寛骨後傾運動が行われていることが示唆され,左右の仙腸関節の運動が関与していることが推察された.寛骨大腿リズムは股関節屈曲角度が増すにつれて寛骨後傾運動の割合が増加することが示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (4 users, 9 posts, 6 favorites)

@SetagayaClub7 #股関節の屈曲 #骨盤の後傾 #セタクララジオ で言及します 先行研究❶ https://t.co/YJLEiz92QD 背臥位(仰向け) 股関節屈曲して行った時の骨盤後傾を測定。 結論→直線的な相関 研究❷ https://t.co/8LEkXOgJKi 立位で測定。 結論→曲線的な相関! #セタクラ(#世田谷倶楽部 筋肉の使い方を改善) https://t.co/GvDNIUp03j
https://t.co/o6HSiAuNRP https://t.co/Ojwj7nLk9z

収集済み URL リスト