著者
古後 晴基 山滝 奈海 村田 潤
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.689-693, 2019 (Released:2019-10-28)
参考文献数
16

〔目的〕立位における片側股関節の自動屈曲過程の寛骨後傾角度を測定し,寛骨大腿リズムおよび寛骨後傾運動の左右差を検討した.〔対象と方法〕対象は健常女子大生30名(20.5 ± 0.6歳)とした.上前腸骨棘と上後腸骨棘を結ぶ線が水平線となす角度を寛骨後傾角度とし,被験者に基本的立位の姿勢から右股関節を自動屈曲させ,同側および対側の寛骨後傾角度を下げ振りの付いたゴニオメーターにて測定した.〔結果〕股関節を屈曲するに従って有意に寛骨が後傾した.また,すべての股関節屈曲角において有意な左右差は認められなかった.〔結語〕健常若年女性において,立位での片側股関節屈曲時の寛骨後傾運動の左右差はなく,支持脚側の寛骨後傾運動が主であることが明らかとなった.

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【健常若年女性を対象とした股関節屈曲における大腿骨運動と寛骨運動の関係】 memo: 女性30名、平均年齢約20歳 立位での片側股関節屈曲 屈曲0~90° → 寛骨後傾割合 約17%、仙腸関節の動きが関与 屈曲90~125° → 寛骨後傾割合 22%、腰仙関節の動きが関与 https://t.co/7p6hLMC5Hf

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