著者
高橋 亮吾 Dai Yidan 上田 容子 易 勤
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.391-395, 2021 (Released:2021-06-20)
参考文献数
24

〔目的〕寛骨臼関節唇と腸腰筋の位置関係および形態特徴を肉眼解剖にて調査を行うこと.〔対象と方法〕解剖学実習体6体12関節(男性3名,女性3名,平均年齢87.2 ± 7.9歳)を用い大腰筋と腸骨筋の腹側および背側を測定し筋・腱成分の割合を算出した.〔結果〕縦幅は全長74.1 ± 6.6 mmに対し,腹側は腸骨筋74.1 ± 6.6 mmと大腰筋34.3 ± 19.1 mm,大腰筋腱39.8 ± 21.2 mm,背側は大腰筋腱74.1 ± 6.6 mmであった.横幅は全長38.6 ± 5.8 mmに対し,腹側は腸骨筋26.7 ± 5.2 mmと大腰筋10.6 ± 3.7 mm,背側は大腰筋腱16.8 ± 5.5 mmと腸骨筋腱8.8 ± 6.1 mmであった.〔結語〕寛骨臼関節唇と接触する腸腰筋の背側の多くは大腰筋腱で構成されていた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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寛骨臼関節唇と腸腰筋の配置関係の肉眼解剖学的研究 この論文を拝見して腸腰筋腱の状態をみると、やはり弾発股の原因は大腰筋腱と腸骨筋腱によるスナッピング現象のようですね。https://t.co/SiKua3fdY9

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